【長野 小諸】手触り、座り心地を追求する優しい木工作品を見に、谷工房・スタジオKUKUを訪ねてきました。

tanikobo-kuku-nagano木工作家の谷 進一郎さんと奥様の運営するスタジオKUKUを訪ねて、小諸市の浅間山麓(山麓=山のふもと)へ行ってきました。

長野県、一般社団法人 信州・長野県観光協会さんの”「しあわせ信州ふるさと商品」取材ツアー”に参加したときのお話です。
→関連記事のタグ:「しあわせ信州ふるさと商品」取材ツアー

まずは谷さんご夫妻の作品例を見てみませう

工房見学のお話の前に、その工房でどんな作品が作られているのか、代表的なものをいくつかご紹介してみたいと思います。

スタジオKUKUの作品例

まずは奥様の谷 恭子さんが運営するスタジオKUKUさんの作品たちです。

★アクセサリー


恭子さんのお得意とされる木と金属の組み合わせがとってもオシャレなアクセサリーたちです。わたしいつか欲しい~!

★食器・茶器など
tanikobo-kuku-nagano[35]木の優しい印象を存分に感じられる食器や茶器、カットボード(まな板)などもあります(*´ω`*)

★バターケース

これは後で加工の手順のお話が出てきますが、バターをなかなか食べきれない谷ご夫妻のアイディアで、バターを半分に切って入れて(残りは冷凍)使いやすいサイズになっています。

バターナイフをお土産に頂いたのですがドーナツとか切れちゃうくらいです!なので冷蔵庫から出してすぐのバターも塗りやすいです(*´ω`*)これもいつか欲しいんですよね~(っ´ω`c)

木工作家 谷進一郎さんの作品例

★籐アームチェアと籐のオットマン
谷進一郎さんのラタンチェア丁寧に磨かれた木の枠と籐(ラタン)の網目が美しいです。籐の部分は専門の職人さんにお願いして匠コラボな一品です。

やはり手作業も多いため一脚 約40万円だそうです。しかし…座り心地が抜群…!!

谷進一郎さんの籐チェアデザインも和にも洋にも合うため人気なんだそうです。ただ、木で重たく拭き漆仕上げのため、太陽光には弱いとのこと。

「値段も結構するものなので用途などをちゃんと聞き、サンルームで使いたい方などにはお売り出来ないですよね」と仰っていて、商売人というより本当に職人さんで作品を大事にされているんだなぁと感じました(*´ω`*)

※拭き漆仕上げ:
生漆を塗って布で拭き取る作業を繰り返すことで、木地が透けるため木目を生かせる技法だそうです。

★仏壇
オシャレな洋風仏壇最近人気な商品だそうです。

谷さんの家具のファンは年齢層高めの方が多いので、そろそろ子供たち家族と一緒に住む為にマンションへ引っ越したりする方も多いんだそうです。

その中でお仏壇は大きいため寝室などに置くことになるが、コンパクトでドアを閉めればオシャレな戸棚にも見える谷さんの作品はリビングにも置けて家族といつも一緒にいられると好評なんだそうです。

なお、生前の間は本当に戸棚として使う方もいらっしゃるんだとか!この他にも老人ホームなどにも持って行きやすいサイズの持ち運べるタイプなどもありました。

★くるみ割り器

家具作りが中心の谷さんですが、小物も作られるんですね(*´ω`*)

デザイン性が高くテーブルの上やリビングに置いておいてもオシャレなこのくるみ割り器。ちゃんと豆を挽いて入れたコーヒーと一緒にクルミを楽しむなど、丁寧な暮らしをしたくなるオシャレな逸品です。上の写真が製品版で、ウォールナット素材・クルミ油仕上げです。

tanikobo-kuku-nagano[14]仕上げ前がコチラ。傷が付かないようクッションが付いています。

使わせて頂いたのですが、ねじのようになっているので軽い力でクルミが割れ、オシャレのためにあるのかと思った上部の厚みのおかげで、とっても持ちやすい&力が入れやすかったです!

ちなみに何故くるみ割り器なのかと言いますと、小諸市のお隣の東御市(とうみし)はクルミの名産地です。しかも長野は全国で一番の生産量を誇るんだとか(*´ω`*)

谷さん宅のすぐ近くにもクルミの木が生えていて、教えてくださいました!小諸出身の方が子供のとき道に落ちてるクルミの実をぶつけて遊んでいたりと、身近な植物なんですって!クルミの実って初めてみました(*´ω`*)

ちなみに「ふるさと割」適用でNAGANOマルシェで20%OFFで通販出来ます。
谷進一郎 クルミ付きクルミ割

谷さん夫妻の工房を見学させてもらいました

tanikobo-kuku-nagano[17]それでは、こんな素敵な作品が日々作られる工房をレポートしたいと思います(●´ω`●)

ちなみにお弟子さんが二人いらっしゃって、お一人(男性の方)はもう来月あたりに独立されるんですって!

どんな作品を作られるのか楽しみですね(∩´∀`)∩♪

カンナや型たち

tanikobo-kuku-nagano[9]谷さんの作業場所にはカンナや鋸(のこ)、作品を作るのに必要な道具たちがズラリと並んでいます。

tanikobo-kuku-nagano[13]作品を作るために最適なデザインにするには色んなサイズのものが必要だそうで、中にはこんな小さなカンナも(*´ω`*)

先ほどの椅子など家具を作るための型も沢山!板ものは組み合わせて作るので細かい作業も必要なんだとか。

tanikobo-kuku-nagano[12]しなやかで細かい「のこ」は刃の向きが他の物と違い切り口に傷が付かない、など道具の特性も教えてくださいました!工作好き(下手の横好き)の血が騒ぎますw

正確さを担う機械たち

tanikobo-kuku-nagano[16]縦に長い感じの谷ご夫妻の工房は入り口から「手作業で行う工房」→「機械で行う工房」→「在庫ルーム」となっていました。

所せましと置かれた在庫達はやはり「木の種類の特製」+「木目」+「サイズ」からインスピレーションを受けて作品作りに生かされるそうで、意を決して捨ててもお弟子さんが「良い木目だし使えそう」と拾って戻していたりするんだそうですw

tanikobo-kuku-nagano[15]木は種類によって特性が違う上に一度切ってしまうと大きいサイズに戻すこともできないため、難しいとのことでした!ナルホドー!

機械たちは実に色んなものがあり、学校にあった技術室を思い出しました(*´ω`*)

曲げ物の作り方を初めて聞きました!

tanikobo-kuku-nagano[27]一番「おぉぉぉぉ(゚д゚)」と思ったのは出来あがりもですが、曲げ物(まげもの・わげもの)に使う板を蒸す機械!

tanikobo-kuku-nagano[25]曲げ物は木を蒸して柔らかくして文字通り曲げてお弁当箱などをつくる技法ですが、こちらは工房オリジナルだそうで、入り口のところにヤカンを置いて蒸気で蒸すそうなんですが、最終的にこうなります。

tanikobo-kuku-nagano[26]この鋲みたいな釘みたいな部分もキレイで、さすが職人仕事と感動しました!

tanikobo-kuku-nagano[32]とても薄い板に見えますが、しっかり強度があるようで、こんな風にお茶セットを入れたりするのもオススメって仰っていました!オシャレ―♥

バターケースの丸みは手作業で削って出来ていたΣ(゚Д゚)

tanikobo-kuku-nagano[21]スタジオKUKUの作品例に出したバターケースですが、このようにツヤツヤして丸みを帯びた手触りの良いバターケースは実はとっても大変!

tanikobo-kuku-nagano[20]生の木は水分を多く含んでいるので大まかなサイズにしてから約3か月かけて乾燥させているそうです。

刳り物(くりもの)と呼ばれるそうですが、乾燥後は約1日で十数個を仕上げるそうです。画像の左側から順に機械で穴を開けて処理をして、と機械も使うのですが、仕上げは勿論手仕事です。

この日も若い職人さんたちが一生懸命サンドペーパーでやすっていましたΣ(゚Д゚)

バターナイフつくりを体験させてもらいました!!

tanikobo-kuku-nagano[22]バターナイフの原型から斜めに削り刃になるようにします。

tanikobo-kuku-nagano[24]こんな感じで両手で持つカンナを使うのですが、丸まっていて見ての通り刃の部分が少ないのでピッタり当てないと削れないんです。

私はなかなか上手と言ってもらえましたが、ゆっくりやらないと全然削れなくてさすがプロだなーって思いました(*´ω`*)恭子さん曰くマスターするとカトラリーが何でも作れるって仰っていたのでMyカンナ欲しいですw

展示室とスタジオKUKU恭子さんのおもてなし技を堪能

tanikobo-kuku-nagano[31]

 

続いて自宅の一角をリフォームして作られた展示室にもお邪魔しました。

このときは夏だったのでガラス製品との組み合わせが多かったのですが、秋は漆器など季節によって変える予定とのことです(*´ω`*)tanikobo-kuku-nagano[5]このお茶のセットは茶室が用意出来ない方もお茶をたてることが出来るよう考えられた折り畳み式です(*´ω`*)

立礼卓って言うみたいですね。

なお、展示室は事前に問い合わせし予約をすれば、気軽に見に行って良いそうです。

和紙が貼られた壁や戸棚も取っ手が皮だったりとオシャレでしたよ(^v^)近くまで行く方は是非足を伸ばしてみてはいかがでしょうか❇

スタジオKUKU展示室
長野県小諸市天池4741
TEL/FAX:0267-22-1884
http://www.studio-kuku.com

手仕事にこだわる谷進一郎さんとスタジオKUKUの作品

tanikobo-kuku-nagano[40]まるでカフェのようなプレートでお茶を頂きながらお話を聞いてきました(・ω・)ノ✨

製品でもあるので、特に家具は同じサイズに仕上げないといけません。そのため型であったり、機械にある程度の工程を任せて正確で頑丈にする必要があるとのこと。

それでもやはり手仕事にこだわるのはニュアンスまで「全部同じだったらつまらないでしょ(´ω`)」とのことでした。

また木を仕入れるときも、最終チェックのときも「必ず手を使ってチェックする」と仰っていました。触ってみると分かるのですが、本当に谷さんの作品もスタジオKUKUの作品も手触りが最高なんです!!なめらかで手に吸い付くような形をしています。

IMG_20150829_144734椅子に座ってみると思わず「ホゥ(*´ω`*)」となってしまうのはその工夫があるからなんですね。

また椅子など使う世代とその世代の体の特徴によって仕組みや形を変えていらっしゃるそうで、奥様に合わせた(女性サイズの椅子)は本当にフィットしてクッションとかほぼ無いのに座り心地最高でした。

良いものを手入れしつつ丁寧に暮らしたくなりました

tanikobo-kuku-nagano[41]写真は工房のアイドルあんこちゃん。

谷さんは東京出身で(あんこちゃんも上野出身)工房の場所に小諸を選んだ理由は東京に出やすい上に、標高約1000mのこの土地が非常に木にあっているんだとか。

小諸は全国的にも降る雨の量が少なく、実に6割が晴れの日なんですって!しかもカラッと過ごしやすい湿度なので木工に適した木の状態を保ちやすいんですって(*´ω`*)

浅間山のふもとであり、工房には木材が沢山ありますし、周りの木々も盛り沢山なので本当に胸のすく良い香りがしていました。あまりの良い香りに滞在中おそらく10回くらいは「いいにおい~」って騒いでいたと思いますw

私には谷さんの家具やスタジオKUKUの価格帯はなかなか手が届かないお値段なのですが、少しづつ揃えてお手入れしつつ使うのも良いですよねぇ♥

なお、通販も可能です!量産しているわけではないのでオンラインストアは在庫や価格などあまり掲載されていませんが、相談ベースで気軽に連絡してOKとのことでした。
スタジオKUKU

東京で実際に作品を見るチャンスがあります!

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横浜 椅子展
期間:2015年9月19日~11月1日
場所:山の上ギャラリー
※10月11日午後にギャラリートーク予定

東京 木の家具展 2015
期間:2015年11月3日~11月9日
時間:AM11:00~PM7:00
場所:田中八重洲画廊

私も木の家具展にはお邪魔しようと思っています(*´ω`*)ぜひ手で触れてみてくださいねヾ(*´∀`*)ノ